70歳という節目を迎えたとき、多くの方が「これからの人生をどう生きるか」を考えるのではないでしょうか。健康や家族、趣味に目を向ける一方で、「ものに囲まれすぎていないだろうか」と感じる方も多いはずです。特に、日々の生活で不便を感じたり、ものが増えすぎて掃除や管理が負担になったりすると、身軽な暮らしへの憧れが湧いてきます。
この記事では、70歳から始める「ものを持たない手軽な暮らし」について、そのメリットや具体的な実践方法を考えてみたいと思います。
ものを減らすことのメリット
1. 心が軽くなる
ものが多いと、それを管理するために頭の中で「あれはどこに置いたかな?」と気を配ったり、「このものはいつか使うかも」と考えたりすることが増えます。特に歳を重ねると、管理が追いつかず「探し物」が増えるストレスを感じることが多くなります。
ものを減らして必要なものだけを持つようにすると、探し物の手間が減り、視覚的にもスッキリした空間が広がります。この「余白」が心の余裕に繋がり、「あれもしなきゃ」という焦りや心配から解放されやすくなります。
2. 体力的な負担を軽減
年齢を重ねると、体力が少しずつ衰えていくのは自然なことです。ものが多いと掃除や片付けの手間が増え、これが日々の負担となります。例えば、棚に並ぶ細々とした雑貨を拭く作業や、クローゼットから必要なものを取り出すたびにかがむ動作などが意外と負担になっていることも少なくありません。
ものを減らすことで家事の効率が上がり、掃除にかかる時間や労力を大幅に削減できます。特に動きやすい導線が確保できることで、日常生活がぐっと楽になります。
3. 本当に大切なものに集中できる
人生の後半では、限りある時間をどのように使うかが大きなテーマとなります。たくさんのものに囲まれていると、それぞれのものに目を配る時間が増え、大切な家族や趣味に向き合う余裕が奪われがちです。
「これが自分にとって本当に必要なものか」を見極めることで、身の回りをシンプルに整えることができます。その結果、ものではなく、自分の時間や健康、心の豊かさに意識を向けられるようになります。
4. 経済的な余裕が生まれる
新しいものを買う頻度が減ることで、自然と出費が抑えられます。また、家にある不要なものをフリーマーケットやリサイクルショップに売ることで、思わぬ収入になることもあります。例えば、読まなくなった本や使わなくなった調理器具などを処分するだけでもスッキリするうえ、小さな収益を得られます。
経済的な余裕が生まれると、生活費以外の「自分のためのお金」を増やせます。それを趣味や旅行など、経験に投資することで心豊かな生活を楽しめるようになるでしょう。
ものを持たない暮らしを始めるステップ
1. 小さなスペースから始める
ものを減らそうと思っても、一度に全てを片付けようとすると負担が大きく、途中で挫折してしまうこともあります。まずは「ここだけ」という範囲を絞って始めることが成功の秘訣です。
例えば、引き出し1つ、食器棚の1段、寝室のベッドサイドテーブルなど、限られたスペースから手をつけてみましょう。一度成功体験を得ると「もう少し進めてみよう」という気持ちが湧いてきます。
2. ものを仕分ける基準を明確にする
片付けを進めるには、ものをどのように扱うか決めておくとスムーズです。以下の3つの基準で仕分けると判断しやすくなります
●日常的に使っているもの
●必要だけど頻度が低いもの
●もう使わないもの
最後の「もう使わないもの」は思い切って手放しましょう。売却、寄付、リサイクルなど方法を選べば捨てる罪悪感も薄れます。
3. 思い出の品を整理する方法
思い出の品を減らすのは難しいものです。しかし、全てを取っておくと限られたスペースが埋まってしまいます。例えば、写真はデジタル化して保管すると、物理的なスペースを減らしながらも思い出を手元に残せます。特に大切な品物だけを選び、小さな箱にまとめて保存するのも一つの方法です。
4. 新しいものを迎え入れる前に考える
せっかくものを減らしても、何も考えずに新しいものを買い続けると元の生活に逆戻りしてしまいます。買い物をする前に「本当に必要なものか?」と自問する習慣をつけましょう。また、レンタルサービスやシェアリングサービスを利用することで、ものを増やさずに必要なものを一時的に利用することもできます。
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70歳からのシンプルライフに役立つアイテム
ものを減らす生活では「本当に必要なものを選ぶ」目が大切です。以下のようなアイテムがシンプルライフを支える助けとなります:
●掃除を効率化する道具
軽量で操作しやすいコードレス掃除機や、自動で掃除してくれるロボット掃除機が便利です。
●コンパクトで多機能な調理器具
小型の炊飯器や電気圧力鍋は、一人分または二人分の料理を効率よく作れ、調理器具を減らすことにもつながります。
●快適な椅子や寝具
高齢者にとって体への負担を軽減する椅子やマットレスは、快適な生活の基盤となります。
手軽な暮らしを楽しむコツ
ものが少ない生活を楽しむためには、以下のような工夫が効果的です:
●新しい趣味を見つける
読書、散歩、ガーデニングなど、ものを増やさずに楽しめる活動を取り入れましょう。
●体験を重視する
ものを買う代わりに、旅行や地域のイベントに参加するなど、思い出に残る体験にお金を使うのも素敵な選択です。
●家族や友人との時間を大切にする
ものよりも大切なのは人とのつながりです。定期的に会話や食事を楽しむ時間を持つことで、心が満たされます。
70歳からの「ものを持たない手軽な暮らし」は、心も体も軽やかになるライフスタイルです。少しずつものを減らし、本当に大切なものやことに集中することで、毎日をより豊かに過ごせます。
ぜひ今日から、小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
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